マルポメ(マルチーズ×ポメラニアンのミックス犬)は、小型で室内飼いにぴったりの犬種ですが、だからこそお部屋づくりの工夫がとても重要です。
この記事では、マルポメが快適に暮らせる環境を整えるためのポイントを、具体的なアイデアとともにご紹介します。
安全で快適な空間とは?
段差・滑りやすさへの配慮
マルポメは小さくて足腰が細いため、ちょっとした段差や滑る床はケガの原因になります。
フローリングには滑り止めのマットやカーペットを敷き、ソファやベッドに上り下りする場所にはステップを設置してあげましょう。
危険な家具・家電の対策
コード類や小さな隙間、背の高い家具の転倒など、人にとっては気にならない場所もマルポメには危険ゾーンになりがちです。
配線カバーを使ったり、倒れやすい棚には固定具をつけたりすることで、思わぬ事故を防げます。

ケージやベッドの設置場所
落ち着いて眠れる場所として、静かで風通しのよい角を選んでケージやベッドを配置しましょう。
人の通り道やテレビの真横は避け、安心できる「自分だけの場所」をつくってあげるのが理想です。
トイレスペースの工夫
トイレスペースは、目立ちすぎず、でも飼い主の目が届く位置に設けましょう。
動線上に障害物がない場所を選び、トイレシートの周囲には少し余裕を持たせて設置すると、失敗の防止にもつながります。

マルポメの習性に合った環境を整える
好奇心と警戒心に配慮したレイアウト
マルポメは好奇心旺盛かつやや神経質な一面もある犬種です。
見通しのよい空間と、隠れられるような落ち着く場所の両方を用意することで、安心して過ごせるようになります。
お気に入りスペースのつくり方
日当たりのよい窓辺や、飼い主のそばで静かに過ごせる場所を観察して、マルポメがよくいる場所にクッションやベッドを設置しましょう。
彼らにとっての“定位置”を用意することが、ストレス軽減にもつながります。
季節ごとの快適温度と湿度管理
マルチーズやポメラニアンは暑さに弱い傾向があり、夏場の暑さ対策が必須です。
夏はエアコンを使って室温25〜26℃を目安に管理し、加湿器や除湿機も必要に応じて活用しましょう。
一方、マルチーズは寒さには弱い傾向があり、ポメラニアンは寒さに強い傾向があるといわれています。
しかし、室内で飼育されている犬の場合は体温調節が苦手になりがちです。
一般的に、寒さに弱い傾向にありますので、冬場は防寒グッズの用意が必須です。
一人暮らし/家族暮らし別の工夫
一人暮らしの場合は、長時間の留守番に備えた安全対策が特に重要です。
ドアの誤開閉や誤飲のリスクを下げるために、留守番中は限られた安全なスペースにマルポメを移すのも一つの方法です。
家族で暮らす場合は、家族全員がルールを共有し、お世話の分担やおやつの量を統一することで、混乱や甘やかしによる問題行動を防げます。

まとめ
マルポメとの暮らしを快適にするためのポイントをおさらいしましょう。
- 滑り止めマットやステップで段差・滑りやすさをカバー
- 家具やコード類の安全対策で事故を防止
- ケージやベッドは静かな場所に設置し、安心スペースを確保
- トイレスペースは目立たず管理しやすい位置に
- 好奇心と警戒心に配慮した開放感と隠れ家の両立が大切
- お気に入りの居場所を観察し、快適なスポットに整える
- 季節ごとの温度・湿度管理で体調維持
- 一人暮らしでは留守番対策を、家族暮らしではルールの共有を意識
マルポメとの暮らしは、小さな心配りの積み重ねで大きく快適になります。
「ちょっとした段差が痛みになる」「落ち着ける場所が心の支えになる」――そんな犬目線の視点を大切に、お部屋づくりを見直してみてくださいね。