マルチーズとポメラニアンのミックス犬「マルポメ」。
ふわふわの見た目とおっとりした雰囲気から、「室内だけでも十分かも?」と思われがちですが、
実は意外と元気で、遊び好きな子が多い犬種なんです。
お迎えしてしばらくすると、
「どれくらい散歩に行けばいいの?」
「雨の日はどうしたらいい?」
「遊びすぎてないかな?」
と、運動に関する疑問や不安も出てくることでしょう。
この記事では、
- マルポメに必要な運動量の目安
- 日常に取り入れやすい遊び方
- 室内での工夫や注意点
- 運動不足・やりすぎのサイン
など、マルポメと楽しく健康に暮らすための運動ガイドをわかりやすくお届けします。
マルポメの基本的な活動レベルは?
―「おっとり派」でも「アクティブ派」でも、その子に合わせて
マルポメの運動量を考えるときに参考になるのが、親犬であるマルチーズとポメラニアンの性格の違いです。
- マルチーズ:おだやかで落ち着いた性格。室内でものんびり過ごせるタイプ。
- ポメラニアン:好奇心旺盛で活発。走ったり遊んだりするのが大好きなタイプ。
マルポメはこの2つの性質を引き継ぐため、
「活発すぎず、でも遊び好き」な中間タイプの子が多い傾向があります。
とはいえ個体差は大きく、
「見た目はマルチーズっぽいけど、性格はポメそのもの!」
というように、“見た目と性格が一致しない”ことも珍しくありません。
ライフステージ別・運動への考え方
成長段階 | 特徴と運動のポイント |
---|---|
子犬期(〜1歳) | エネルギー満タン!短時間でもこまめに遊ぶ。好奇心を満たす体験を。 |
成犬期(1〜7歳) | 一番活発な時期。散歩+遊びでしっかり発散させてあげよう。 |
シニア期(8歳〜) | 無理のない運動が大切。軽い散歩やマッサージ、刺激のあるルーティンを意識。 |
マルポメにとって、運動は「疲れさせる」ためのものではなく、
気分転換や心のリフレッシュの時間でもあります。
お散歩や遊びの時間は、飼い主との信頼関係を深めるチャンスでもあるので、
年齢や性格に合わせて“ちょうどいい動き方”を一緒に探していきましょう。

毎日の散歩はどれくらい必要?
―“たくさん歩く”より“楽しく歩く”が大事
マルポメは小型犬なので、大型犬のように長距離を歩く必要はありません。
でも、「小型犬だから運動はいらない」というわけではなく、毎日の散歩はとても大切な時間です。
散歩時間の目安
- 1日20〜30分程度が基本
- 朝夕に10〜15分ずつに分けると無理なく続けやすい
- ゆっくり歩いたり立ち止まったりしながら、リズムのある時間を意識
ただ歩くだけでなく、「においを嗅ぐ」「音や景色を感じる」といった五感への刺激も、マルポメの心を育ててくれます。
個性に合わせて“ちょうどよく”
- 少し歩いただけで満足する子もいれば、
- 公園で遊んだあとも「まだ帰りたくない!」という子も
大切なのは、「何分歩いたか」よりもその子が満足できたかどうか。
その日の気分や体調を見ながら、「今日はここまででいいね」と調整しましょう。

ボクはお散歩だ〜いすき!
草があると中に入って遊んじゃうんだ🐾
飼い主にとってもリフレッシュ時間に
マルポメとのお散歩は、飼い主にとっても
「歩きながらのんびり考えごとをしたり、空を見上げたりできる時間」。
毎日続けることで、お互いの生活のリズムが整っていくのを感じられるはずです。

雨の日や外に出られない日は?
―“室内運動”でもしっかりリフレッシュ!
「今日は雨でお散歩に行けない…」
「暑すぎて外に出すのが心配」
そんな日は、室内でできる“ちょっとした運動”を取り入れて、マルポメのストレスを軽減しましょう。
室内でできる運動のアイデア
- おもちゃ遊び(ロープトイ・ぬいぐるみなどで軽い引っ張りっこ)
- 廊下を使ったミニラン(おやつやボールを使って軽く走る)
- 知育トイやパズルおもちゃ(“頭の運動”で疲労感も◎)
広いスペースがなくても、5〜10分の遊びを数回に分けて行うだけで、良い気分転換になります。
体だけじゃなく“脳の運動”も
お散歩の代わりに、頭を使う遊びを取り入れるのもおすすめです。
- タオルで包んだおやつを探す「簡単ノーズワーク」
- おやつを隠して探させる「お宝探しゲーム」
- 知育マットや知育ボールを活用して「考えて動く」体験を
「動けない=退屈」にならないよう、心の刺激も忘れずに。
習慣にしておくと安心
室内遊びを普段から取り入れておくと、
「外に行けない=つまらない」という不満を減らすことができます。
「今日はおうちで遊ぶ日なんだな」と、マルポメも自然に理解してくれるようになりますよ。

雨の日はお部屋の中で遊ぶんだ〜!
たまに抱っこしてお外に連れて行ってもらうよ🐾
遊びと運動のバランスが大事
―「遊び=動く」ことで、心も体も満たされる
マルポメの健康を考えるうえで、ただ歩くだけの散歩だけでは少し物足りないこともあります。
とくに遊び好きな子には、「楽しい!」という気持ちの中で自然に体を動かす時間がとても大切です。
おすすめの“体を使った遊び”
遊びの種類 | 効果 |
---|---|
引っ張りっこ | 短時間でもエネルギーを発散でき、満足感が高い |
かくれんぼ | 飼い主を探すワクワク感+集中力アップ |
ボール遊び | 全身運動になる&持ってくる練習にもなる |
これらはすべて「遊びながら自然に運動になる」理想的なスタイルです。
室内でも、軽くスペースを空けるだけで実践できます。
プラスαに「知育トイ」
近年人気なのが、運動だけでなく“考える力”も鍛えられる知育トイ。
- おやつを取り出すために頭を使うパズル型
- 匂いを辿って探すノーズワークマット
- 転がすことでおやつが出てくる知育ボール
これらは、頭と体のバランスを取る良い刺激になります。
飼い主とのふれあいが“最高の運動”
何より大事なのは、「誰と遊ぶか」ということ。
ただボールを転がすより、飼い主と一緒に遊ぶ時間はマルポメにとって特別なごほうびです。
ほんの10分でも「楽しかったね」と感じられる時間があれば、心も体も大満足。

ボクは引っ張りっこが一番好きだよ🐾
本気でやると、ボクけっこう強いんだよ💪

運動不足・運動のしすぎ、それぞれのサイン
―“ちょうどいい”を見つけて、マルポメと健やかに
マルポメにとって、運動は元気の源。
でも「足りなすぎても」「やりすぎても」、心や体に小さなサインが現れます。
毎日の様子から、その子に合った“ちょうどよさ”を見つけていきましょう。
運動不足のサイン
- 体重がじわじわ増えてきた
- 家の中で急にテンションが上がって暴れ出す
- 無駄吠えやいたずらが増えた
- なんとなくつまらなそうに寝てばかり
マルポメは元気そうに見えても、“刺激が足りていない”ことに気づきにくい犬種でもあります。
「ちょっと退屈してるかも?」と思ったら、お散歩のルートを変えるだけでも十分刺激になります。
運動のしすぎのサイン
- 散歩から帰ってきてずっとぐったりしている
- 階段やジャンプを嫌がる・足を気にしている
- 食欲が落ちた/なんとなく元気がない
小型犬であるマルポメは、関節や足腰に負担がかかりやすいため、
「もっと動けそうだから」と張り切りすぎるのは禁物。
とくに子犬期とシニア期は、遊び疲れにも敏感なので、早めの休憩を心がけましょう。
大切なのは“ほどよく、楽しく”
散歩も遊びも、「やったね!」と笑顔で終われるくらいがちょうどいい。
日々の体調・動き・表情をよく観察しながら、
マルポメの“今ちょうどいい”を一緒に見つけてあげましょう。
様子を見ながら、ちょうどよいバランスを探してあげてください。

昨日は走りすぎてちょっと疲れちゃった…。
疲れると立ち止まっちゃうんだ🐾

まとめ|マルポメにとっての運動は、心と体のごきげん調整
マルポメは、「元気すぎず、おとなしすぎず」なバランス型の性格が魅力。
そんなマルポメにとって、毎日のちょっとした運動や遊びが、健康と笑顔を保つカギになります。
✅ おさらい|マルポメの運動と遊びのポイント
- マルポメは基本“遊び好き”。個性に合わせて運動量を調整しよう
- 散歩は1日20〜30分が目安。朝夕に分けてもOK
- 雨の日や外出できないときは室内遊びや知育トイで代替
- 引っ張りっこ・かくれんぼ・ボール遊びなど、動きのある遊びが効果的
- 飼い主とのふれあいが、心の健康と信頼関係の土台になる
- 運動不足・やりすぎのサインに気づいて、ちょうどいい量を探そう
運動の時間は、「疲れさせるため」ではなく「毎日を楽しく過ごすため」の大切な時間。
マルポメと一緒に、今日はどんなふうに過ごそう?と考えるだけで、
暮らしにハリと笑顔が生まれます。
一緒に歩き、一緒に遊び、そして一緒にのんびり休む。
そんなリズムの中で、マルポメとの絆はきっと深まっていきます🐾