マルポメの写真を見て「飼ってみたい!」と思ったことはありませんか?
ふわふわで小さくて、愛嬌たっぷりの姿は本当に魅力的です。
でも、ワンちゃんとの暮らしは可愛いだけじゃありません。
この記事では、マルポメを迎える前に知っておきたい「健康・寿命・費用」などのリアルな情報をやさしく解説していきます。
「知らなかった!」で後悔しないために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
マルポメの健康管理と気をつけたいこと
なりやすい病気や体の弱点
マルポメは、マルチーズとポメラニアンという2つの小型犬種を親に持つミックス犬です。
そのため、どちらの親犬からも健康面の傾向や体の特徴を引き継ぐ可能性があります。
見た目が可愛く、性格もやさしいマルポメですが、体が小さいぶん繊細な部分も多いため、日常生活の中での注意やケアがとても大切です。
🦴 膝蓋骨脱臼(パテラ)
小型犬によく見られる後ろ足の膝のお皿がずれてしまう状態です。
段差の上り下りや、ツルツルしたフローリングで滑ることが原因になることも。
- 滑り止めマットやカーペットの設置
- 抱っこ時の落下防止
- 無理なジャンプをさせないようにする
といった予防がとても重要です。
軽度なら生活に支障はないこともありますが、重度になると手術が必要になるケースもあるため、早期発見と予防がカギになります。
😮💨 気管虚脱
気管が押しつぶされるように変形し、呼吸時にガーガーという音や咳が出る病気です。
特にポメラニアンに多く見られるため、マルポメにも注意が必要です。
- 首輪ではなくハーネスを使う
- 強く引っ張る散歩を避ける
- 肥満予防や過度な興奮を控える
呼吸に異常を感じたときは、早めに動物病院へ相談しましょう。
😢 涙やけ
目の下が**茶色く変色する涙やけ(流涙症)**も、小型犬に多い悩みのひとつ。
マルチーズ寄りの顔立ちの子は特に目立ちやすく、放っておくと雑菌が繁殖し、皮膚トラブルの原因にもなります。
- 毎日やさしく拭き取って清潔を保つ
- 目に毛が入っていないか確認し、トリミングで整える
- フードの見直しや、アレルギー・鼻涙管の閉塞などがないかもチェック対象です
マルポメは基本的に健康で丈夫な子が多いですが、体が小さく、些細なことでも体調を崩しやすい側面もあります。
日々の観察と、ちょっとした生活環境の工夫によって、
病気のリスクを下げ、長く健康で快適に暮らせるサポートができます。
早期発見・早期対応を意識しながら、マルポメの様子をよく観察し、異変に気づける飼い主であることが、最大の予防策になるでしょう。
日々のケアで予防できること
マルポメの健康を守るうえで、「予防」と「早期発見」こそが何より大切です。
特別なことをしなくても、日々のちょっとした工夫や気づきが、大きなトラブルの回避につながります。
🏃♂️ 適度な運動で筋力を維持
小型犬でも、筋肉をしっかり保つことは関節や体の安定にとても重要です。
無理な運動は必要ありませんが、毎日の散歩やおうちでのおもちゃ遊びでも十分効果があります。
フローリングが滑りやすい場合は、マットやラグを敷いて安全に動ける環境を整えてあげましょう。
⚖️ 体重管理で関節への負担を軽減
太りすぎは膝や腰に大きな負担をかけ、パテラ(膝蓋骨脱臼)や気管虚脱のリスクも高まります。
定期的に体重をチェックし、適正体重を保つことが病気予防につながります。
おやつの量やカロリーにも注意しましょう。
🪥 デンタルケアやブラッシングを習慣に
歯みがきやブラッシングは、見た目を整えるだけでなく、病気の予防にも効果的です。
口の中の汚れを放置すると歯周病の原因に。
ブラッシングは皮膚の状態や毛玉、ノミ・ダニのチェックにも役立ちます。
👀 小さな変化にすばやく気づけるのは飼い主だけ
「今日はいつもより静か」「なんだか食欲がない」「呼吸が浅いかも?」
──そんなささいな違和感にいち早く気づけるのは、毎日そばにいるあなただけです。
「ちょっと変かな?」と思ったら、迷わず獣医さんに相談しましょう。
早めの対応が、回復や治療の負担を大きく変えることもあります。
マルポメの健やかな毎日は、特別なことより、毎日の積み重ねが支えています。
無理なく、楽しく、ふたりの暮らしの中にケアを取り入れていきましょう。

マルポメの平均寿命とライフステージ
寿命はどれくらい?
マルポメの平均寿命はおよそ12〜15年といわれています。
もちろん個体差はありますが、親犬であるマルチーズ・ポメラニアンはいずれも小型犬の中でも比較的長寿な犬種です。
そのため、日々のケアや環境を整えることで、18歳近くまで元気に過ごす子も珍しくありません。
健康的な生活と心の安定が、寿命にも大きく影響してくるのです。
ライフステージ別の変化とケア
マルポメとの暮らしは、ただ一緒に過ごすだけでなく、ライフステージごとの変化に寄り添いながら歩んでいく時間でもあります。
年齢に応じて必要なケアが変わってくるため、それぞれの時期を意識してサポートしてあげましょう。
🐶 子犬期(0〜1歳)
- 社会化トレーニング:人や音、他の犬などに慣れさせる大切な時期
- トイレ・甘噛み・基本的なしつけ:この時期の経験が、その後の性格に大きく影響します
- 成長期に合わせた食事と遊び:骨や筋肉を育てる栄養と、たっぷりのスキンシップがカギ
🐕 成犬期(2〜7歳)
- 体力が充実し、性格も安定する時期
- 食事はカロリーのとりすぎに注意し、体重管理と適度な運動で健康をキープ
- 歯のケアや定期的な健康チェックもこの頃から本格的に始めていきましょう
🐾 高齢期(8歳〜)
- 身体機能がゆるやかに衰え始める時期。関節、内臓、視力、歯のトラブルが起こりやすくなります
- 段差の少ない環境にしたり、体にやさしいフードへ切り替えたりと、暮らしの見直しも必要になります
- 年齢を重ねると、性格がより穏やかになったり、甘えん坊になったりする子も多いです
その変化もまた、愛おしさのひとつとして受け止めてあげましょう
「一緒に年を重ねていく」ことが、マルポメとの暮らしの何よりの魅力です。
ライフステージごとのケアを意識することで、マルポメの心と体をより深く支えてあげることができます。
日々の変化に目を向けながら、これからも長く、健やかに過ごせる時間を一緒につくっていきましょう。

飼育にかかる費用のリアル
マルポメとの暮らしは、見た目の可愛さだけでなく、現実的な経済面の備えも大切です。
ここでは、初期費用・毎月の生活費・将来かかる医療費について、具体的な目安を紹介します。
初期費用(お迎え準備+生体価格)
マルポメを迎える際、最初に必要となるのが「初期費用」です。
- 生体価格:20万円〜40万円程度が相場。ブリーダーの質や血統、毛色・サイズなどによって差があります。
- 生活グッズの購入:ケージ、ベッド、トイレ、首輪、食器、フードボウル、キャリーケース、おもちゃなど。おおよそ5万〜10万円を目安にするとよいでしょう。
- 初期の医療費:ワクチン接種、健康診断、マイクロチップ登録などに1〜3万円ほどかかります。
➡️ 合計すると、30万円〜50万円程度の準備が必要と考えておくと安心です。
毎月かかる費用(食事・ケア・医療)
マルポメとの日常生活には、毎月の継続的な支出も発生します。
- フード代:月3,000〜5,000円(品質や食事量によって変動)
- トリミング代:月換算で約5,000〜8,000円(1〜2ヶ月に1回の頻度が目安)
- 日用品の補充・おやつ・おもちゃ代:月2,000円前後
- 定期的な医療費(予防接種・健康診断など):年間3〜5万円 → 月あたりで約3,000〜4,000円
➡️ 月1〜2万円前後が平均的な支出です。
緊急時・高齢期の医療費も想定しておこう
可愛いだけでは済まされないのが、万が一のときに備える“医療費”や“介護費”。
特に高齢になると、通院・投薬・手術・介護グッズなどの費用が一気に増えることもあります。
- 突発的なケガ・病気での手術費:数万〜数十万円
- 慢性疾患・老犬介護のための通院費:月数万円かかるケースも
- ペット保険:月額2,000〜5,000円前後で加入可能。通院費の一部をカバーできる場合があります
- 医療費積立:万が一に備えて、毎月一定額を積み立てておくのもおすすめです
マルポメと安心して暮らしていくためには、“気持ち”だけでなく“経済的な余裕”も大切な準備のひとつ。
「かわいいから飼う」だけでなく、「この子の一生を支えられるか」を、ぜひじっくり考えてみてください。
お金に余裕があることは、飼い主にも、マルポメにとっても、心の余裕に直結する安心材料になります。

まとめ
マルポメを飼う前に知っておきたいこと|健康・寿命・費用のリアルを解説のまとめです。
- マルポメを迎える前に「なぜ飼いたいのか」を明確にすることが大切
- 初期費用や医療費、トリミング代などの経済的負担も事前に把握しておく
- 留守番時間や生活リズムとの相性を考え、自分のライフスタイルを見直す
- 家族や同居人との合意・協力体制を築くことが、幸せな共生の鍵
- 迎える時期や季節にも配慮し、無理のないタイミングを選ぶのがベスト
マルポメは、可愛いだけじゃなく生きている“家族”としての存在です。
健康・寿命・お金のことなど、リアルな側面にもきちんと向き合うことで、
迎えたあとに“こんなはずじゃなかった”と後悔しないマルポメライフが実現できます。
マルポメと長く、楽しく、幸せに過ごすための第一歩として、
この記事が少しでも役立てば嬉しいです。